ダイナミックマーケティング社

ダイナミックマーケティング社


SC・業態の事例研究①(200711)

ザ・ショップス・アット・ハドソンヤード

ニューヨークのマンハッタンのミッドタウンにラグジュアリーSCとして「ザ・ショップス・アット・ハドソンヤード」が2019年3月15日にオープンしました。 ザ・ショップス・アット・ハドソンヤードは、巨大なミクストユース開発の「ハドソンヤード」の一角のSCとして開発されました。

①ハドソンヤード(巨大なミクストユース開発)

マンハッタンのミッドタウン西側のハドソン川に面する鉄道操車場の人工地盤の上にマルチユース(多目的)開発が行われている。(約11haの開発敷地) 最新鋭のオフィスビルが5棟、高層分譲及び賃貸住宅が4,000戸、高級ホテル、文化施設、公共施設、商業施設(100以上のショップ)、さらに6haにおよぶ公共のオープンスペースから成り、緑と憩いの空間という特性を兼ね備えた希少性の高い開発エリア。

参考

①高架貨物線跡地を空中縁道として開発したハイランドからダイレクトでアクセスが可能

②三井不動産はハドソンヤード内の「55ハドソンヤード」と「50ハドソンヤード」の2棟に共同開発を行っており、三井不動産は5,500億円の投資を行っている。

③マンハッタンのオフィスの重心がミッドタウンの南西に移っており、ハドソンヤードは将来の中心となる物件と言われている。

④地下鉄の34丁目ハドソンヤード駅の駅前及び長距離列車の始発駅でロングアイランド方面及びニュージャージー方面への通勤電車の始発駅であるペンステーションが徒歩圏にある。

②ザ・ショップス・アット・ハドソンヤード

位置 ハドソンヤード内の商業施設
商業施設の概要

①延床面積92,900㎡

②100店の小売業とレストランが25店

③賃貸面積(GLAは66,877㎡(7層))

核店

①ニーマンマーカス(NY初出店)→5~7階で17,000㎡

②特徴

 イ.デジタル・スタイリング・ラウンジ→デジタル・スタイリストに相談しながら買物ができるシステム

 ロ.タッチスクリーン付きで室内で決算が可能な試着室(デジタル機能を数カ所に取り入れている)

主なテナント

①フォーティ・ファイブ・テン(セレクトショップ、ビンテージ、新進デザイナー、メンズ、雑貨を含めて400デザイナーを扱う)

②コンサバトリー(店内にある商品はサンプルとして置かれていて、在庫はなく、オンラインで買うシステム。有名デザイナーの商品を扱うセレクトショップ)

③ユニクロ、MUJI、ZARA、バナナ・リパブリック、セフォラ、ルルレモン、メイドウェル、コーチ、カルティエ、ケイト・スペード、トリーバーチ、ティファニー、トッズ

交通機関

地下鉄7号線の34丁目ハドソンヤード駅と長距離列車のペンステーション

ザ・ショップス・アット・ハドソンヤードは「マンハッタン内の中心街立地の商業開発」「ニーマンマーカスを核店とするラグジュアリー志向の商業施設」「複合開発の中の商業開発」に特徴があります。

③55ハドソンヤード(三井不動産が共同開発:参考までに)

ハドソンヤードの一角の「55ハドソンヤード」の概要は次の通りです。

所在地 55 Hudson Yards, New York, NY
建物形態 地下2階付、地上51階塔屋1階建
敷地面積 3,700㎡
延床面積 113,300㎡
用途 オフィス、一部店舗
開発者 リレイテッド社(アメリカ)、オックスフォードグループ(カナダ)と三井不動産の共同開発
総事業費 1,500億円(1ドル110円)、三井不動産の事業シェア90%

SC・業態の事例研究②(200711)

アメリカンドリーム・メドウランド

アメリカの有力ディベロッパーの「トリプルファイブ」がニューヨーク郊外に巨大なエンターテインメントモールを2019年4月に開業予定です。 トリプルファイブはエンターテインメント型の巨大モールを過去に2ヶ所開発・運営しています。 1つは「ウェスト・エドモントン・モール」(カナダ・エドモントン市)でGLA50万㎡以上、年間集客数3,000万人(うち1,300万人は観光客)、内訳は20%エンターテインメントで、80%は小売業の巨大エンターテインメントモールです。 もう1つは、「モール・オブ・アメリカ」(ミネソタ州ミネアポリス市)でGLA50万㎡、年間集客数4,000万人(うち1,800万人は観光客)、内訳は20%エンターテインメントで、80%は小売業の巨大エンターテインメントモールです。 このトリプルファイブがニューヨーク郊外に3ヶ所目の巨大エンターテインメントモールの「アメリカンドリーム・メドウランド」を開発しました。

場所 55NJ-120 East Rutherford NJ (マンハッタンから7.2㎞・4.5マイル)
オープン予定 第1期2019年4月、第2期2019年9月予定
ディベロッパー トリプルファイブ
GLA 28万㎡
テナント数 450店(リテール45%、エンターテインメント55%)
エンターテインメント ①インドア・アイススケートリンク
②ニコロデオン・テーマパーク(アミューズメントセンター)
③インドア・スノーパーク(スキーパーク)
④ローラーコースター(ジェットコースター)
⑤キッザニア(4~14歳対象の子供が運営するミニチュアシティ)
⑥シーライフ水族館
⑦ムービーシアター
⑧レゴランド
⑨ラッキーストライク・ラグジュアリーボーリング
⑩ドリームワークス・ウォーターパーク
⑪巨大観覧車(マンハッタンが見渡せる高さ)
リテール&フード ①ラグジュアリーリテーラー(ロード&テイラー、サックスフィフスアベニュー、エルメス等)
②有力・有名テナント(ザラ、H&M等)
③有力・有名グルメレストラン
④大型フードホール
⑤コーシャフード・フードコート(世界初のユダヤ人向け料理のフードコート)
年間集客数 4,000万人(予定)
パーキング 33,000台

SCの成熟期はマダガスカルのキツネ猿の“種”の多様化理論に基づきSCも多様化が進みます。 その中で、多様化の1つが「レジャー・エンターテインメント志向のSC」です。 アメリカンドリーム・メドウランドはレジャー・エンターテインメント志向のSCに属し、そのタイプは次の通りです。

タイプ 事例
テーマパーク型SC アメリカンドリーム・メドウランド
ウェスト・エドモントン・モール、モール・オブ・アメリカ、ららぽーとEXPOCITY
まちづくり型SC ザ・グローブ、アメリカーナ、サードストリート・プロムナード
テーマパーク併設型SC 東京ソラマチ、イクスピアリ、ユニバーサル・シティウォーク大阪
ウォーターフロント型SC ピア17、天保山マーケットプレース、モザイク(神戸ハーバーランド)、横浜赤レンガ倉庫
アーバンツーリズム型SC ザ・フォーラムショップス、ワールドトレードセンター、グランフロント大阪、キャナルシティ博多、ギンザシックス、キッテ
テーマセンター アナハイム・パッキングハウス、アクアイグニス、ラ コリーナ